40代・男性、職業はタクシー運転手。主訴は「坐骨神経痛でお尻から足先までのしびれや重だるさ」とのこと。
10年以上前から症状があり、学生時代には腰椎分離症と診断された既往歴もある方です。
「坐骨神経痛が辛くて困っている」という患者さんは当院でも比較的多く来院されます。
しかし、一つに坐骨神経痛と言っても、原因はさまざま。
今回のケースでは、問診と徒手検査から、坐骨神経痛とは異なる原因による症状でした。
▼検査で見えてきた「股関節機能不全」のサイン
❏ ブラガードテスト:陰性
→ 坐骨神経の滑走障害は見られず、神経由来のしびれの可能性は低い。
❏ Thomas(トーマス)テスト:陽性
→ 腸腰筋の短縮・硬化が疑われ、骨盤の前傾・腰椎前弯の増加を引き起こしている。
❏ ASLRテスト(アクティブ・ストレートレッグレイズ):陽性
→ インナーマッスル(特に腹横筋・骨盤底筋群)がうまく機能しておらず、腰部が不安定。
❏ 大殿筋機能テスト:陽性(機能不全)
→ 本来は大殿筋が担うべき股関節の伸展・外転動作を、中殿筋が代償していた。
▼中殿筋がオーバーワークになる仕組み
この方は、特に右の腸腰筋が硬く股関節の内旋制限が強いため、体重を左に逃がすクセがついていました。その結果、左の中殿筋に持続的な負荷がかかり続けていたと推測されます。
中殿筋への**超音波療法(左右3分)**を行ったところ、10段階中10あった症状が、3まで軽減。症状は緩和しましたが、根本的には以下のような連鎖が問題です:
● 腸腰筋のタイトネス → 骨盤前傾・腰椎前弯の増強
● 大殿筋の機能低下 → 中殿筋の代償活動(オーバーユース)
● 股関節を正しく使えず、結果的に腰や足に負担がかかる
▼痛みを取るだけでは再発する。その理由と対策
症状の軽減は一時的であり、根本改善には“正しい股関節の使い方”を再学習することが不可欠です。
当院では、以下のようなアプローチを指導しました:
✅ セルフケア
・中殿筋のマッサージを、テニスボールや野球ボールを使って実施
・症状が強くなる前に、筋膜リリースで状態をコントロール
✅ 中長期的戦略
・腸腰筋と大殿筋の柔軟性・機能の回復
・骨盤の安定性向上(インナーマッスルの活性化)
・正しい股関節伸展動作の再学習
▼“過去の症状歴”が今をつくる
今回のように、「中学生のときの分離症」「長年の運転習慣」「代償動作のクセ」など、過去の履歴や生活習慣が症状の原因になることは少なくありません。
当院では、単に症状を抑えるだけでなく、その症状がどうやって“出来上がってしまったか”を読み解くことに重きを置いています。
🎯まとめ
● 長時間運転により、中殿筋が代償してオーバーワーク状態に
● 症状軽減には、腸腰筋・大殿筋・股関節の機能回復が必須
● 再発予防のため、セルフケア+動作改善+姿勢修正の三本柱で対応
慢性的な腰や足の不調、再発を繰り返すしびれや違和感にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。身体の「歴史」を丁寧にひもとき、根本的な改善に導きます。
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