高齢者転倒によるリスクについて
・高齢者にとって転倒は骨折を招くだけでなく、要介護状態の悪化、生命予後まで関わり、転倒を予防することは、重要な課題にもなってきています。
転倒によって何が起こるのか、その原因、予防についてここでは書いていきたいと思います。
①転倒によって何が起こるのか?
・転倒によって、骨折、打撲、頭部外傷といった怪我を引き起こすリスクがあります。
しかし、転倒すると怪我だけでなく介護度の悪化、寿命にも影響が出ると言われています。
転倒によって寝たきりに??
若い人なら少しの怪我や病気にかかっても安静にしていればある程度治りますが、高齢者にとっての過度の安静は、筋力や身体機能の衰えを招き、症状を悪化させる要因にもなります。
なかでも転倒が原因で起こりやすい大腿骨の骨折は、歩けるようになるまで時間がかかるため、そのまま寝たきりになってもおかしくはありません。
また、骨折や怪我がなかったとしても、転倒により自信を失ったり、自力で動くことに対して恐怖心をもったりすると、身体を動かさなくなったり、筋力が次第に衰え始め身体機能の低下を招くことがあります。
②転倒の多い場所
・自宅の転倒は庭より室内全般が多いです。
「リビング・居間」が最も多く、次いで「玄関・ホール」、「階段」、「寝室」、「廊下」、「浴室」
の順番になっています。
身体機能の低下により、すり足で歩きがちな高齢者はカーペット、敷居などちょっとした段差でも足を取られて転倒することがあるので、居間などの居室にも注意が必要です。
③転倒の原因
・原因には身体的なものが原因となる「内的要因」と生活環境からくる「外的要因」に大きく分けられます。
a.外的要因
・自宅内には転倒に繋がる要因が多く潜んでいます。
例えば、室内のわずかな段差、手すりが設置されていない階段、玄関などは転倒リスクが高いと言われています。
b.内的要因
・病気や疾患、加齢による筋力低下、身体機能の低下がみられます。
他にも、薬の影響による足元のふらつき、眠気、意欲の減退なども原因となります。
高齢者は、複数の薬を飲んだり、体調の変化を口に出したりしないこともあるため、副作用が出ていないかを周囲が注意しておくことが必要です。
③転倒を防ぐには??
・転倒しにくい環境を整える
自宅内の転倒は、安定した歩行や動作が出来るように介護用品を活用したり、リフォームを行ったりすることで予防することが出来ます。
滑りやすい廊下や浴室は手すりを設置したり、床の段差をなくしたりするだけで不安定な高齢者のバランスを落ち着かせるのに役に立ちます。
・日頃から筋力とバランス感覚を鍛える
転倒を予防する為に、高齢者の筋力とバランス感覚の低下を防ぐことも大切です。
普段からウォーキングやストレッチで柔軟性を高めたりしておくことで転倒予防にも
繋がります。
その反面、無理な運動や体操をすると転倒や骨折に繋がることもある為、高齢者の方の場合簡単なトレーニングをオススメしています。
・転倒しにくい靴下や靴を選ぶ
筋力が低下した高齢者は足が上がりにくく、すり足になりがちなため、多少段差でもつ
ま先が引っ掛かって転倒しやすくなります。
高齢者の靴や靴下を選ぶときは、つま先が自然と反り上がる構造のものにすると躓きにくく歩き出しもスムーズになります。
また、靴底や足裏に滑り止めがついているタイプなら、足を滑らせて転倒する可能性も低
くなります。
④最後に、、、
・高齢者の転倒は、生活に大きく関わってきます。
特に、寝たきりになったり最悪命にも関わるものです。
アクア鍼灸整骨院では、これらのリスクを減らすために運動指導や治療を行っています。
是非一度アクア鍼灸整骨院にお越しください。