◆「いつもの腰の張りと違う…」そんな違和感から来院へ
今回ご紹介するのは、30代のシステムエンジニアの男性。
1日10時間を超えるパソコン作業が日常で、慢性的に腰の張りや疲労を感じていたものの、これまでは寝れば回復していました。
しかし最近は、
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夜、腰の痛みで寝つきにくい
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趣味のジョギング中にも違和感が出る
など、「いつもと違う」感覚に変わってきたため、ご来院されました。
◆ 専門評価で見えてきた意外な原因
腰そのものの筋疲労感が腰痛の原因ではあるももの、その腰に疲労を与えている原因は別にありました。
評価で分かったのは:
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股関節の動きが極端に制限されている
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姿勢を支える体幹やお尻の筋力がうまく使えていない
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その結果、腰に“代わりに頑張ってもらう”状態が長期的に続いていた
つまり、腰は「働かされすぎていた」わけです。
◆ 初回の対応内容と変化
初回の施術では、次のアプローチを実施しました。
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股関節の柔軟性を引き出すストレッチ指導
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体幹・お尻の筋肉を使うための簡単なエクササイズ
たったこれだけです。
時間にして、10分程度です。
ご本人からは
「股関節の可動域が広がりました!」
「座ってるときの腰の違和感が消えました!」
と驚きの声。
その後、腰に筋肉の疲労を取る電気治療を追加して再確認すると、
「今までで一番腰が軽いです!」
と明るい表情を見せてくださいました。
◆ 今後の見通しと当院のスタンス
症状の改善はもちろん、再発を防ぐ体の使い方を身につけることがゴールです。
今後は、より細かな動作の癖を修正しながら、自宅でも再現できるセルフケアを身につけていただきます。
当院では、「治して終わり」ではなく、腰痛を自己管理できる体づくりをサポートします。
▶ 同じ“デスクワーク腰痛”でも、原因は人によって違います
今回の方は、股関節と筋力のアンバランスが原因でしたが、別の方では骨盤の歪みや姿勢、過去のケガが引き金となっているケースもあります。
だからこそ、一度専門家による正確な評価を受けることが大切です。
「腰痛がいつもと違う」
「長引いてきた」
そんなサインを感じたら、ぜひ一度ご相談ください。