外反母趾は足の指のトラブルと思われがちですが、その原因は足の機能が落ちることにあります。
足の機能は主に柔軟性と筋力から作られますが、その原因は①日常生活 ②筋力低下 ③遺伝に分けられます。
①日常生活:履物は特に重要です。ヒールやパンプスを履くことが多いと足元が不安定になり足の機能が落ちやすくなるため、
長期間履くことで親指の変形が強くなっていきます。
②筋力低下:人間は年齢とともに筋力が落ちていきます。足の筋力が落ちてしまうことで起こる偏平足も、外反母趾の原因となる場合があります。
また、筋力低下が起こると足趾(足の指)で踏ん張ることができなくなり、転倒のリスクも上がります。
③遺伝:外反母趾自体は遺伝するものではありませんが、骨格的な遺伝から足の形が似てくるため、外反母趾になりやすくなります。
外反母趾の痛みが治らない、悪化する最大の原因は「放置をすること」です。
立ち姿勢のとき、足は常に体重を受け止めるため外反母趾やその他の足の疾患は、治療を行なわない限り、進行性となります。
特に外反母趾の方で多いのが、筋力が落ちたからたくさん歩いた方が良いと思って歩いた結果、痛みが増してしまったという間違った対処法です。
なぜ間違っているのかというと、機能が低下している状態の足でたくさん歩いたとしても、正しい使い方にならないため症状が悪化してしまうからです。
当院でも、変形が強くなってから来院される方が多く見受けられます。
①足の状態を数値化→まず3Dスキャン足型計測器を使って足型を撮り、痛みの部位、可動域などの検査を行ない、外反母趾の発生原因を特定します。
②施術→可動域が悪い関節があると、母趾に負担がかかりやすくなり外反母趾の痛みが増してしまうため、柔軟性、可動域の改善をしていきます。
③テーピング→外反母趾が起こる足は、機能が落ちた状態となっています。施術を行ったあと時間が経ち、悪い状態に戻ってしまうことを防ぐため、テーピングで良い状態に固定します。
④トレーニング→筋力の改善を行うことで、足の機能を改善します。
⑤サポートグッズ→日常生活で足への負担を減らすことで、外反母趾の予防につながります。当院ではインソール、室内履きサンダル、靴下、ストッキング等の足のサポートグッズの販売も行なっています。